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スフィンクスにもたれて瞑想

​(エジプト随想録・後篇)

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 この2017年のクライオン(リー・キャロル)のツアーでは、アスワンからルクソールまでクルーズ船でゆっくり下り、その道中で主要な遺跡を訪れました。夜が明けると船はすでに目的地に着いていて、そこから徒歩あるいはバスで目的地にまで行くみたいな日々が続きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうしてコムオンボ神殿や、エドフ神殿やデンデラ神殿など、いわゆる「有名処」を巡ったわけですが、正直言いまして、僕的には何も感じるものはありませんでした。まさに「遺跡」であって、現在進行形のエネルギーを何も感じないんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エドフ神殿に関しましては、まだ開園前の真っ暗なうちに入れてくれたので、朝陽にだんだんその全貌を表す巨大な神殿にはちょっと感動し息を呑みました。クリアオンのツアーの回し者ではありませんが、参加料が高い分、現地のお役人とかとしっかり提携が結ばれているので、人混みを上手に避けて遺跡を堪能することができるように全てプランされており、そこはとてもラッキーでした。僕らが去る頃には、入り口に「開園はまだか?」と、ディズニーランドも顔負けの長蛇の列(一般客)ができていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、どこに行っても、結局に似たような壁画と古代文字だらけなので、次第に感覚が麻痺してきて、どこに行っても全てが同じもののように感じ始めるから、人間って面白いですね。殊に考古学とかに興味のないアンポンタンな僕みたいな者には、それげ顕著でした。

 

 ルクソールがこのクルーズの終点で、その周辺では、王家の谷や、ハトシェプスト神殿、ルクソール神殿、カルナック神殿、そしてアヴィドス神殿を巡りました。僕的にはルクソールでは常にキンキン音が鳴っていて、なんか僕に縁があるものを感じていました。

 

 王家の谷は、入り口を抜けると、種々の墓的建物が丘の上めがけて林立していて、とても興味深かったのですが、すでに墓の主は誰ももうそこにはいず、ラムセス2世もミイラはカイロの博物館蔵なので、墓は空っぽです。ツタンカーメンの墓と言っても、別に名前が有名というだけで、エネルギー的に彼に興味も何もないので、僕的には結構退屈でした。しかも、墓の通路に入るたびに、チップ欲しさに現地の人が勝手に近寄ってきて説明をしだすのです。「説明、要らないよ〜!」と逃げ出したくなる雰囲気で、本当に居心地の悪い思いでした。

 

 ハトシェプスト神殿は、王家の谷(男の王の墓)から山を挟んで反対側にある王妃の谷(女の王の墓)に近いところにあり、ちょっとおしゃれな建物の造りが観光の名所としても有名なようですが、僕はここに到着するなり、震えが止まらなくなりました。全身鳥肌が立っていて、できるならバスに残っていたい気持ちでした(ですので、ここでは一切写真は撮れませんでした)。詳しくはわかりませんが、なんか大きい斧みたいなものが脳裏の片隅にチラッチラッと見えていて、太古の昔に、この辺りで残虐な殺され方をしたのかなあ、って勝手に解釈していました。

 

 ルクソールの目玉は、やはりカルナック神殿です。現在進行形で発掘や修復が行われているので、ちょっとゴタゴタした感じはありましたが、クライオンも説明していましたが、カルナック神殿は、エジプトのエネルギー的な意味での中心なのは明らかでした。ここに(一般公開はされていませんが)セクメットと呼ばれるライオンの頭を持つ女神像があります(これも僕らだけに特別に公開してくれました)、この像が「生きている」というのは有名な話で、僕は単にキンキン音が響いていたのを感じただけでしたが、参加者のほとんどが一様に「あの像は動き回ってた」と証言していたのがとても興味深かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ルクソールからは飛行機でカイロにまた戻りました。そこから、まずエジプト考古学博物館(カイロ博物館)に立ち寄りました。余分にお金を払うと、ラムセス2世のミイラを見せてくれるということで、アスワンで彼から愛の波動をもらった僕としては訪れずにはいられませんでした。しかし、どんな経験をするかと若干期待して小部屋に入り、真っ黒に乾涸びたラムセス2世のミイラを目の当たりにしてみると、「ネフェルタリ、こんな僕を見ないでくれよ。」って言われているようで、なんか居心地の悪い感じがしました。

 

 その日はさらにギザまで移動し、ピラミッド横のホテルに泊まりました。ここがこのツアーの最終宿泊地となります。

 

 翌日は、まずスフィンクスです。一般の人は、スフィンクスのある堀の外から眺めることになりますが、僕たちは実際にその堀のレベルまで入れてくれ、スフィンクスを素手で触らしてくれました。僕は友人のデヴィットとスフィンクスにもたれて少し瞑想をしたりいて時間を過ごしました。ナタリアは、堀の上にある祠みたいなところに行っていました。瞑想中に、いくつか情報が入ってきました。スフィンクスって、ピラミッドの倍以上も古い建造物なんですね。ピラミッドが建てられた頃に、当時あったスフィンクスは「上塗り」みたいな工事をされたようで、当初は全くこういう形状ではなかったようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後はいよいよピラミッドです。石段を登ったところにある小さな入り口から入ると、中には梯みたいな狭くて簡素な通路が上へ伸びています。階段を上るというよりも、梯状の通路を斜め上方へ匍匐前進するみたいな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで到着した王の間は、ものすごい湿度で、除湿機みたいな機械がガーって稼働しています。到着して、皆で順番に石棺みたいなものの中に入り出しました。大勢いたので、数秒入って交代みたいな忙しない感じでした。そして、さあ僕の番になって石棺に「ヨッコラセ」と入った時に、ちょうどリー・キャロルがクライオンのチャネリングが始まりました。まるで人を襲っていたゾンビが突然次々に眠り出したかのように、誰もが一斉にイヤホンを取り出し、その場に座って目を瞑ってチャネルングを聞き出しました。僕はこの場でクライオンのチャネリングを聞くことに興味はなかったので、チャネリングが終わって皆がまた動き出すまでの20分ぐらい、石棺の中で赤ん坊みたいな姿勢で静かにいい子にしていました。

 

 この石棺で色々な神秘体験をしたとか報告しているのを見かけますが、僕的には、何も経験しませんでした。別記に、アメンティへのポータルについて記させていただきますが、この王家の間も、この石棺的構造物も、もうポータルとしての役割が終わってしまって、単なるなんでもない空間になってしまったのが僕にはわかりました。

 

 ま、これは僕のこのエジプトのツアー全般に渡って言えることなんですが、エジプトにかつてあった種々のポータルって、ほとんどが閉じてしまっているような気がします。僕的にはかつての夫であったラムセス2世からのラブコールがあった以外は、それほど突起するほどの神秘体験はなかったんですよね。

 因みに、​ニュージーランドにあるトート (Thoth) のアメンティ・ポータルについては、また別記します。

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